養殖の紹介

赤潮対策

 引田のブリ(ハマチ)養殖は、昭和47年以降、幾度となく大規模な赤潮被害を受けており、その都度被害を軽減する為の方法を検討し、実践してまいりました。
 大型小割の導入、給餌制限、さらには香川大学の赤潮や海水流動に関する専門家を招き引田赤潮対策技術検討会を設置し、 各養殖業者は、企業秘密と言ってよい給餌方法、養殖施設の工夫などの情報を積極的に提供しあい、地域一丸となって赤潮被害原因の究明、対策に努めてまいりました。
 現在でも赤潮被害を防ぐべく、さまざまな取り組みを行っています。


●大型小割への敷き錨の設置
 大型小割に敷き錨を設置し容積を確保することにより、魚の収容密度を減らし被害を軽減させます。
●適正サイズの種苗での養殖
 小型種苗を用いることにより、魚の収容密度を減らし被害を軽減させます。
●養殖漁場の潮通しの対策
 大型小割を全て2連結して設置場所を集約し、小割同士の間隔を広げ潮通しを良くしています。
●給餌制限
 赤潮発生の危険がある6月末より厳しい給餌制限を行っています。
●漁場環境調査
 赤潮発生時期には、1日2回、当組合により環境調査が行われ、その結果が迅速に各養殖業者に報告されます。



 赤潮が発生することにより魚が死んでしまう理由は、高密度のプランクトンが魚のエラに影響を与えた結果、酸素を取り込めなくなり窒息するものであり、海水中に魚を死に至らしめるような有毒性の物質が発生するものではありません。


◆ 赤潮被害の原因究明と対策